薬剤師の生活
薬剤師の生活は、勤務先によってかなりの差があり、就業分野によって労働条件が異なります。
病院や診療所では比較的勤務時間が一定ですが、大学病院や大病院など夜間救急対応をしている病院では、薬剤師の当直勤務がある場合もあります。また、点滴の混注業務を行っている病院では、患者の点滴時間に合わせて朝早くから勤務するところもあり、必ずしも勤務時間が一定であるとは限りません。
町の保険薬局や薬店・ドラッグストアの営業時間は、一般的に病院などより長くなっています。夜間や休日でも薬局を開けているところもあります。
また、現時点では薬剤師に女性の占める割合が多く、結婚後育児等で離職するケースもありますが、その後、パートタイムや派遣薬剤師として再就職する機会は多く、門戸が広くなっています。
休日・休暇制度に関しては、大企業ではほとんどが完全週休二日制を導入していますが、中堅・小規模企業や病院などの医療機関では、隔週、月末、繁忙期以外というように部分的に取り入れているところが多いです。
年次有給休暇は、「労働時間等設定改善法」が施行され、有給休暇の取得率が増えてきたとはいえ、医療現場ではマンパワーの問題もあり、有給をもっていても消化できない、という声もよく聞くのが現状です。
薬剤師の収入
薬剤師の月収は、勤務先によって異なります。
平均年収や人口における薬剤師数は、地域差が大きく、東京・大阪などの主要都市では飽和状態になりつつあるのに対し、地方では薬剤師不足に頭を抱えているのが現状です。薬剤師が多い都市では人件費を抑えるため平均年収が低く抑えられ、逆に薬剤師不足に悩む地方都市などでは、運営コストが少なくすむため、そのぶん年収が高くなる傾向があります。
初任給をみると、年々増加傾向にあり、比較的安定した収入が期待できる職業といえるでしょう。年齢別でみても、各年代とも平均年収では比較的高い水準で推移しており、基本的には経験に伴って収入も増していく職業です。ただし安定はしているが、病院や薬局でキャリアを積んでも、年収1000万円以上の高収入を得ることは難しいです。薬学教育6年制でかかる費用を考えると、現状の給与水準は、医師や歯科医師に比べて決して高いとはいえないのではないでしょうか?